Lisy Notes

Lisy Filsm のウェブログ

子どもとテレビゲームの付き合いかたを考える:未就園児〜幼稚園児編

親である私とテレビゲーム


幼少期よりファミコンに触れ、家にはスーパーファミコンがあり、ゲームボーイポケモンを遊び、プレイステーションが発売されて...そんな子ども時代を過ごした親です。
1週間の日々の遊びの中に、必ずテレビゲームの時間がどこかにありました。
もちろん、ちょっと長くやりすぎて怒られたり、親がお買い物に行っている間に妹と二人でこっそりテレビゲームをしたり、大体の子どもが思いつくような抜け道なら通ってきたつもりです。

そんな自分が親になり、子どもたちがテレビゲームに触れるようになりました。
さて、ではどうやって、このものすごく刺激的な遊びと、その他様々な遊びと、やらねばならないことを、上手にこなせる人になっていただこうか。ということを考え始めたところです。
テレビゲームに限らず、時間を忘れて熱中してしまいがちなコンテンツは、本当にうまいこと人間の欲求を満たしてくれるもので、自身できちんとその心地良さに浸りすぎないように律し、心と時間の使い方をコントロールできるようになっていくことができれば、きっと何かと便利です。

我が家の子どもたちはというと


4月から幼稚園の年長組になる長男は、気弱と言えばそうなのかもしれませんが、何かと「正しいこと」をしたいタイプなので、本当に物わかりも聞き分けもよく、親にとってはめちゃくちゃイージー設定な気質です。
逆にいつかどこかで爆発しやしないかと少々心配になるので、適度にいっしょに悪いこと(つまみぐいとか)をしたりして、柔軟さを持たせるようにしています。

まだ未就園児な次男は、これまた違ってものすごく意思や主張が明確で、最大限「やりたいこと」をしたいタイプなので、イヤイヤ期真っ最中なこともありますがきっとこの頑固さはずっと変わらなさそう。ご納得いただくまでに、あの手この手で対案を提示しています。

手が足りない時に助けてくれるYouTube、そこでゲーム実況なども見ていて、テレビゲームにハマり始めた長男。
ただしこの子の場合は切り替えをしてもらうこと自体は簡単で、「なぜ長時間視聴がいけないのか」「他のやるべきことをやってからにしよう」などと理由や目的を説明すれば概ね理解し、遊びの切り替えをしてくれます。
これは本当にこの子の気質に依るところが大きすぎて、全く参考になりません。

長男と一緒にテレビやゲームを見たがる次男。
次の4月で2歳児クラス、もうじきプレ幼稚園などにも通える年齢ですが、幼稚園児ほど自分を律する行動ルールなどはありません。
体も動くようになったし、言葉もついてくるようになったし、自分の中にある感情を理解し、また、欲しい感情を得る手段の使い分けもできるようになりました。
でも完璧に主張が通るわけではなく、却下される理由には甚だ納得がいかず、「イヤ」を伝えるのがイヤイヤ期、と理解していますが、まあそんな頃です。
「次男殿、全然お願い聞いてくれないねぇ〜〜〜〜〜wwwww」な毎日です。

そんな二人を育てながら、単純ではありますが、現在、効果の有無を検証している取り組みがあります。

様々な"おもしろい"を提供しよう


YouTubeやテレビゲームと同じくらい、他の事柄でもなんらかのプラスの感情を満たせばよいのでは?」

これを意識して習慣付けていくと、これらの受動的なコンテンツのみを欲する人にならないのではないか、というものです。
コンフォートゾーンから外へ踏み出すことを意識的にできるようになっておくと、いつか役に立つのかなと。
受動的なコンテンツは、みているだけでおもしろくて、人間の根っこ的にどうしても笑ってしまうものから本当に素晴らしいものあって、いろいろな意味で強いコンテンツです。

しかしながら、広義の"おもしろい"には種類がありますよね。

「笑える笑顔になれる見ていて楽しい」おもしろい
「うまくできて褒められて」おもしろい
「(できなかったことが)できるようになって」おもしろい
「(わからなかったことが)わかるようになって」おもしろい

などなど、雑に挙げてしまいましたが、心理学や育児書などには正確に分類されて名称が付与されているのではないでしょうか?
おおよそ、○○欲求、というやつらでしょう。

まだ未就園児から幼稚園児の間のテレビゲーム等の視聴によって得られるおもしろいは、1番最初のもの。
この段階であれば、2〜4番目などのおもしろい感情を満たしてあげることで、同じくらいご満足いただけるのでは?という仮説です。

ということで、視聴系コンテンツにのみ囚われることがないように、子どもの遊びを盛り上げていくことを大切にしています。
ポイントをまとめると以下の3つです。

①褒める

いちばんベーシックなものですが、子どもの頑張りや創意工夫を褒めていきます。
なるべく子どもをよく見て、既にできることを把握し、新しくできるようになったことがあればすかさず褒める。
うわべだけでなく、親としても心からいいね!と思える事柄でないと、結局子どもには響きません。
些細なことでも努力や進歩は素晴らしいことなので、ガンガン褒めます。
子ども本人的にはちょっとダメだったかなと思っているとしても、努力した点を見つけていきます。
親側の心のあり方も調整をしておかないといけないかもしれませんね。

②テンポ良くこえられるハードル

できた!わかった!勝った!これもおもしろいの形ですね。ちょっと苦戦しても、飽きる前に達成できるハードルを設置します。
飽きるまでの時間は子どもそれぞれに異なるので、各々調整は必要です。
我が家の場合、長男は少々諦めが早いタイプなので、小さいステップを踏むように課題を用意します。
次男は結構負けん気が強くてちょっとやそっとでは諦めないので、結構大きめにステップを用意します。
この程度の年齢であれば、持って生まれた気質の方が強い傾向を示す気がするので、この期間に経験を蓄えて、自分なりのハードルへの挑み方を見つけていければ十分かなと私は考えています。

③いっそYouTuberになる

難しく考える必要はありません、スマホを設置して、録画しながらYouTuberごっこをするだけです。
ごっこ遊びと同じですが、常に録画をしては確認して...ああだねこうだねと反省会もして、次の動画に生かします。
子どもたちが、動画のどんなところに面白さを感じているのかもわかって、なかなかこちらもおもしろいのです。
実際に動画を公開する必要はなく、ただただスマホの容量を圧迫していく一方ですが、面白かったものはとっておくと2〜3年後ですら笑えます。
子どもとの遊びは、あまり"ふりかえり"をする機会がなかったのですが、YouTuberごっこは動画が残るので、自分の姿を客観的に見てみることができます。
この遊びが後々どんなスキルになるのかはよくわかりませんが、これはこれで何らかの能力へのフックになるのではないかと期待しています。

まとめ


我が家では、連続した画面視聴時間の制限(基本1時間、親側にどうしても回避できない都合がある場合、最大2時間)を設けています。
なるべく子どもとの遊び方を工夫して、テレビゲームなどの視聴体験に囚われすぎることのないよう、様々な形の"おもしろい"を提供することを心がけ、今のところはうまくいっています。
引き続き、子どもの年齢に応じて、親としていろいろなことを考えながら、ゲームとのちょうどいい付き合い方を模索していく予定です。

とはいえなんだかんだ結局は、自分で勝手にコントロールできるようになる気がしています。
だって、子どもたちはすごいもの。